トルコに感謝、日本の先人に感謝
2014年2月、トルコ航空の元パイロットであるオルハン・スヨルジュさんという方がお亡くなりになりました。友情のキャンドルともる スヨルジュ元機長ら追悼 串本町/AGARA 紀伊民報
恐らくほとんどの日本人がオルハンさんがどういう人物かを知らないと思います。恥ずかしながら私自身、その時の死去のニュースで初めて知りました。
今から35年前の1980年に始まったイラン・イラク戦争をご存知でしょうか。戦争は泥沼化し、5年経ってもその激しさは収まらず、1985年にはイラク軍はテヘランの民間移住区域を空爆、フセイン大統領はイランの領空を「戦争空域」に指定、「その空域を飛べば民間機であろうが爆撃する」と宣言しました。そして、テヘラン在留の日本人200名あまりが取り残されるという事態が発生してしまいました。
当時、日本政府は在留邦人を救出するため、国内の航空会社に対しチャーター機の運航を要請、しかし、乗務員の安全を理由に当該キャリアの労働組合などが強く反発し、日本政府は自国民の救出に着手出来ないという最悪の状況に追い込まれていました。
日本政府に見捨てられ助かる希望を絶たれた在留邦人たちを救ったのがオルハン・スヨルジュさんだったのです。
トルコ政府は現地に取り残された日本人を救うためにトルコ航空機の派遣を決定、危険を顧みずその飛行機の機長を務めたのがオルハン・スヨルジュさんなのです。
なぜ、トルコ政府は自国民の命をかけてまで遠く離れた島国日本の国民を救出したのか...
今から125年前、明治23年(1890年)に和歌山県串本町の沖でオスマン帝国(現トルコ)のエルトゥールル号という軍艦が遭難し、多くのトルコ人が犠牲となりました。死を免れなんとか岸にたどり着いたトルコ人を串本の人々が救出し、献身的な介護に励みました。エルトゥールル号遭難事件 - Wikipedia
この遭難事件での串本の人々の功績がオスマン帝国の人々を感動させ、遠い異国に対し高好感をもうようになり、時代が変わった現在のトルコでも話が受け継がれトルコは大変な親日国家であると言われています。
このエルトゥールル号遭難事件を題材にした映画がついに公開されることになったということで紹介したいと思います。
これは、これは、まちがいなくトリハダ全開でしょう。公開が待ちきれません。
映画館で確実に鼻水垂らしながら号泣するかと思いますが、どうですかご一緒に!