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日の丸・君が代を取り戻す

祝日に思うこと

 本日、10月12日は体育の日です。

 

 「体育の日」をウィキペディアで調べてみると「体育の日は、国民の祝日に関する法律祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条によれば「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨としている。」とあります。

 その由来は多くの方がご存知だと思いますが、昭和39年(1964)に開かれた東京オリンピックを記念して昭和41年(1966)に国民の祝日として制定されました。

 

 20歳前後以下の若い方は知らない人が多いと思いますが、「体育の日」は平成11年(1999)までは10月10日の固定された日に制定されました。東京オリンピックの開会式が行われた日です。

 平成12年(2000)からハッピーマンデー制度が適用され現在の【10月の第2月曜日】に制定されました。

 

 ここでひとつの疑問が生じます。

 

 休日を有意義に過ごす、また、連休などでの経済効果を高めるなどの目的から導入されたハッピーマンデー制度により16ある祝日の内、体育の日を含む4つの祝日が固定された日からそれぞれの月の第2、第3月曜日に変更されました。

 上記の理由、目的を否定するつもりはありませんが、3連休欲しさに日本人にとって大切な祝日(記念日)の日付が変わってしまったのです。

 1月の成人式、8月の海の日、9月の敬老の日、そして今日の体育の日、それぞれに意味があり、日付の理由があります。

 日本には、外国にはない独特の風土、文化、あるいは歴史があり、それにそって様々な記念日や意味のある日が存在し、祝日があるのです。

 その大切な日の日付を変えてしまって本当に良かったのでしょうか。文化、歴史をないがしろにしてはないでしょうか。

 

 もうひとつ考えてみたい問題点。

 

 こうやって祝日の制定を変え、日付を固定しないことで歴史の一部を失ってしまう事で日本人はその意味、理由、目的を忘れ去ってしまっています。

 

 最近、テレビ(番組やCM)や雑誌、新聞ではハロウィンに関する情報が増えてきました。いつの頃からでしょうか、恐らくここ4~5年のような気がします。様々なメディアで日本人には馴染みのないこのハロウィンを大々的に取り上げています。また、都市部においては大の大人が色々なキャラクターに扮し、仮装パレードなどが行われています。

 数年前までは殆ど見られなかった光景です。確かに何年も前からこの時期になるとハロウィンが取り上げられたりしていましたが一部の情報だけでした。また、私たち日本人が接してきたハロウィンとは、馴染みの飲み屋、居酒屋、バーなどでハロウィンの日に仮装してきたらONEドリンク無料という程度のものでした。

  それがどうでしょうか?!今となっては、クリスマスやバレンタインデー(ホワイトデー)に次ぐ3大欧米かぶれイベントとして外国以上にバカ騒ぎをしているのです。

 

 子どもが楽しみにしているクリスマス、大好きな人に告白しやすい日としてのバレンタインは日本でも定着しており、私自身、物心ついた時から馴染みのあるこれらイベントなので否定したくはないのですが、本来ならこれらについてもキリスト教徒でもなく、宗教心の薄い日本人には全く関係のない日です。

 

 ハロウィンもまた、クリスマスやバレンタインデーと同じように日本人の欧米化イベントとして定着していくのでしょう。

 

 ここでハロウィンの日に馬鹿騒ぎしている大馬鹿者の大の大人たちを強烈に批判しておきたい。ハロウィンとは元来、大昔の遠い外国の起源で、秋の収穫を祝う行事などであり、現代においては子どもたちがお化けや魔女の仮装をして家の近所を回りお菓子を貰ったりする風習であり、大の大人がクソどうでもいいキャラクターなどに化けて何千人単位の大勢でバカみたいに集まって馬鹿騒ぎしてても全く可愛くなく、サブ過ぎるだけだと。

 

 外国のましてや宗教的要素のあるお祭り、イベントに宗教心のほとんどない(実際には気が付かないところで仏教徒、あるいは多神教徒である)日本人が大騒ぎする昨今、ハロウィンで世界に馬鹿をさらけ出す前に、日本人として、日本の祝日を尊重し、その意味、由来などを理解してもらいたいものです。

 

 さて、元旦、憲法記念日天皇誕生日など日本国民が祝う日、「祝日」ですが、『旗日』という言われ方もあります。

 

 『旗日』とはなにか。

 

 簡単にいえば、日本国民の祝日に「国旗」をあげて祝う日ということです。記してきたように祝日にはそれぞれ重く大きな意味が存在します。それを理解し、歴史を重んじ、先人たちを尊重し、その国の祝日を国民みんなで祝うのです。本来なら各家庭で国民の祝日を祝うのです。

 

 国旗という国の象徴を掲げ祝う日なのです。

 

 昔はどこの家庭でも『旗日』には日の丸を掲げていたと言います。今でもところどころで旗日に日の丸を掲げているお宅を見かけます。

 

 いつの頃からでしょうか、日本人は自分たちの文化や歴史、風土、風習を忘れてしまい、テレビなどのマスメディアが垂れ流す紛れもない嘘やデマを信じ、外国の文化を間違って取り入れその度に大騒ぎするようになりました。

 

 先人たちが築いてきた大切な文化、風習を捨て、日本人として、日本人しかもたない大切なものをこの国の国民は全てこのまま捨ててしまうのでしょうか。